ハイラックスサーフが走行不能 クラッチが磨耗 その3

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クラッチとは、エンジンとミッション(変速機)の間に取り付けられている動力伝達装置のことです。クラッチを操作することにより、エンジンのパワーをミッションに伝えたり、遮断したりすることができ、クルマの発進時、停止時、変速時には欠かせないものです。

エンジン側の動力は、クラッチ・ディスクと呼ばれる摩擦材を介してミッション側に伝えられます。クラッチ・ディスクはクラッチの入り切り、特に半クラ時の摩擦で徐々に減少し、最終的には摩擦力が働かず、ミッション側に動力が伝達できない状態になります。

この状態が今の管理人のハイラックスサーフのクラッチです。通常、クラッチディスクの厚みが摩擦によって減少すると、徐々に摩擦力が弱くなり、エンジンからの動力がクラッチでロスしてミッション側に伝わる動力が減少します。この状態をクラッチが滑ると呼んでいます。クラッチが滑り出したら、クラッチディスクが磨耗している証拠なので交換が必要となります。

クラッチを交換するには、プロペラシャフトを外してミッションを下ろす必要があるのですが、あのハイラックスサーフのミッションを一人で下ろすのはいくらなんでも無理です。
なので今回は民間の車屋に頼みました。

いろいろクラッチの交換作業について調べてみたら管理人でも交換できそうだったのですが、問題はハイラックスサーフのミッションをどのようにおろすか?大人数人がいればできそうだったのですが...
ブログ的にはいい記事なのですがね!

ハイラックスサーフ185型のMT車は、潤滑オイルを使用しない乾式タイプのクラッチを採用しています。以下の図は乾式タイプのクラッチの動作を説明したものです。(わかりやすく説明するために、実際のクラッチとは異なる箇所があります。)

ハイラックスサーフのクラッチの構造

エンジンの動力を伝達するクランクシャフトには、はずみ車効果でエンジンの回転を滑らかにするためのフライホイールが取り付けられています。フライホイールとミッション側に動力を伝達するためのシャフト(軸)は物理的にはつながっていますが、フライホイールの回転にあわせて一緒に回ることはありません。

フライホイールの中央には、パイロットベアリングと呼ばれるミッション側のシャフトを支持するためのボールベアリングが入っています。ベアリングはシャフトの回転を滑らかにするものなので、フライホイールとミッション側のシャフトが一緒に回転することはないのです。

ミッション側への動力伝達は、クラッチカバー内部にあるクラッチディスクをフライホイールに押し当てること、つまり摩擦力によるものなのです。その摩擦力によりクラッチディスクが回転し、クラッチディスクの中心部にあるミッション側シャフトも回転するのです。

エンジンの動力とミッション側シャフトの伝達は摩擦力によるものですから、もしエンジン側の回転とミッション側の回転にズレがあっても、クラッチディスクがフライホイール上で滑ることにより回転のズレを吸収することが可能となっています。この回転のズレは変速時や半クラ時に発生し、特に半クラ時は回転のズレが大きいのでクラッチディスクが一番磨耗しすいのです。半クラを多用するとクラッチの磨耗が早くなるといわれるのはこのためなのです。

ちょっと話がそれましたが、クラッチディスクはミッション側のシャフトに取り付けられていますが、軸長手方向に移動可能な構造となっています。クラッチディスクをフライホイールに押し付ける力は、クラッチカバー内にあるダイヤフラムスプリングと呼ばれる一種のバネの伸縮力によるものなのです。

もしバネが縮んで押し付け力がなくなると、クラッチディスクはフリーな状態となりミッション側に動力を伝えることが出来ません。これがクラッチを切った状態です。

上図を見てもわかるように、クラッチを切るためにはクラッチカバーの中心付近にあるギザギザ状の爪を押さなければなりません。このギザギザ状の爪を押す役目をするのが、運転席足元のクラッチペダルと連動したレリーズベアリングなのです。

参考までに、クラッチディスク交換時にはクラッチディスクのみではなく、クラッチカバー、パイロットベアリング及びレリーズベアリングの交換が推奨されています。

  • ハイラックスサーフ185型前期のクラッチ関連部品の価格
  • クラッチディスク 13000円
  • クラッチカバー 16000円
  • パイロットベアリング 700円
  • レリーズベアリング 2000円
  • 合計 31700円 + 工賃(4万円程度から?)

参考になったサイト
サーフのミッションO/H

(続く)

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