VIPERセキュリティー

今回は、電線の絶縁皮膜の剥ぎ方と、電線の接続方法についてです。

VIPERセキュリティー装置を取り付ける上で、電線の接続は避けては通れません。ギボシ端子T型分岐タップなどを使用すれば簡単に電線を接続できたり、接続を外したりすることが出来ますが、セキュリティ上は好ましくありません。

ですので、大電流が流れるセルスターター線や、VIPER本体に電源を供給するイグニッション線などには接続器具は使わずに直接電線をつないで下さい。

電線の皮剥き

まず、電線の絶縁皮膜を剥ぎます。電装品用の圧着ペンチのストリッパーを用いて電線の絶縁皮膜を剥いでください。

電線の皮剥き 1

ちなみに上記写真に写っている工具は、

ワイヤーストリッパー

と呼ばれる電気工事用の工具です。ワンタッチで電線の絶縁被膜を剥ぐことができます。(参考価格 ホームセンターで2000〜3000円程度)

電線の直接接続

2本の電線同士を直接接続する方法です。

電線の皮剥き 2

まず、接続したい電線の絶縁皮膜を50mm程度剥ぎます。

電線の皮剥き 3

電線の導体部分を直角にクロスさせます。

電線の皮剥き 4

電線のクロス部分から外側に向かって電線を密に巻いていきます。5回以上は
電線を巻いてください。

電線の皮剥き 5

反対側も同じように巻きます。

電線の分岐接続

T型接続ともいいます。電線を分岐させる場合にはこの接続方法を用いてください。

電線の皮剥き 6

まず、ナイフなどを使って電線の絶縁皮膜の一部を剥ぎます。写真に写っているナイフは電工ナイフと言って電気工事の際に使用されます。(参考価格 2500円程度)

電線の皮剥き 7

上記写真のように電線の絶縁皮膜を剥いでください。

電線の皮剥き 8

直接接続の場合と同じように電線を5回以上密に巻きます。

電線の皮剥き 9

電線が接続できたら、今度は半田ごてを用いて半田付けを行います。

半田付けは次回にて!

今回は、ギボシ端子を取り付ける際に必要な圧着ペンチ(圧着工具)の使い方についてのお話を!

カーナビやカーオーディオを自分でお付けになったことがある方は、下記写真の工具をお使いになったと思います。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 1

この工具は、圧着ペンチや圧着工具といいます。このペンチ1本で電線の切断や、電線の皮剥ぎ、各種端子の圧着接続、ネジ切りまでできる便利な工具?です。

しかし、管理人は端子の圧着にしか使いません。どうも、電線はよく切れないみたいでペンチやニッパーを使用したほうが早いです。

では、ギボシ端子の圧着の仕方です。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 2

圧着ペンチ(圧着工具)のストリッパーを使用して電線の絶縁皮膜を剥ぎ取ります。

写真に写っている電線の大きさは1.25mm2なのですが、対応するストリッパーがありませんので1.25mm2より大きい1.5mm2のストリッパーで電線の絶縁皮膜を剥ぎます。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 3

電線の心線(素線)を傷つけないように、圧着ペンチのストリッパーの中央で電線をはさみます。電線の先端はストリッパー部より4〜5mm程度出しておいて下さい。圧着ペンチの柄を握り、電線をちょっと強く引っ張ると絶縁皮膜が剥げます。

絶縁皮膜が剥げない場合は、一旦、圧着ペンチの柄を握った手を緩めてストリッパー部にある電線を90°回転させ、もう一度同じように圧着ペンチの柄を握って下さい。こうすると電線の絶縁被膜は楽に剥げるはずです。

絶縁皮膜の皮剥ぎに失敗して素線切れを起こした場合には、面倒でも最初からやり直してください。電流は電線の断面積が小さくなれば流れにくくなる、言い換えれば抵抗値が増えますから、素線が切れた細い電線に許容電流の電流を流した場合、過熱したり発火することになります。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 4

電線の絶縁皮膜が剥げたら先に絶縁チューブを挿入しておきます。ギボシ端子を取り付けてからでは絶縁チューブを挿入することは出来ません!(後入れの絶縁チューブも販売されています。)

管理人もよく絶縁チューブを入れ忘れてギボシ端子の付け直しをします!
圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 5

絶縁チューブを挿入したら、ギボシ端子を取り付けます。

原則として、絶縁チューブで導体部が絶縁されるギボシ端子のメス側を電源側(バッテリー側)に、オス側を負荷側(アース側)に使用するようにして下さい。

オス側の端子を電源側にしていて、もし運転中などに端子の接続部がはずれた場合は大変危険です。絶縁チューブで保護されていない電源側の端子が、車の導体部(アース部)と接触し(ショート)、主要な機器を保護しているヒューズが溶断したら、

急にハンドルが重くなった
ブレーキが利きにくくなった
急にエンジンが停止した...


などパニックに陥るようなトラブルになるかもしれません。

ですから、絶縁チューブで保護されたメス側のギボシ端子を電源側に使用して下さい。

では、ギボシ端子を圧着して見ます。まず、ギボシ端子を上記写真のように圧着ペンチのダイス部分で軽く挟んでください。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 6

圧着ペンチの柄を強く握り、ギボシ端子と電線の導体部分をしっかりと圧着して下さい。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 7

圧着が不十分ですと、ギボシ端子から電線が抜けやすくなります。

しっかりと圧着できましたか?

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 8

今度は同じように、電線の絶縁皮膜とギボシ端子を圧着します。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 9

写真のよう圧着接続できましたか?

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 10

圧着が完了したら先に挿入しておいた絶縁チューブを端子にかぶせます。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 11

ギボシ端子のオス側も同じように圧着接続します。

圧着ペンチ(圧着工具)の使い方 12

ギボシ端子同士の接続です。
抜けないようにしっかりと差し込んでください。

前回はハイラックスサーフの主要な配線が集まっているキースイッチへのアクセス方法を説明しました。

キースイッチにはイグニッション電源やバッテリーからの常時電源、セルスターターのスターター線などが接続されており、VIPERセキュリティー装置を取り付ける上で必要な電源が全て集まっています。

VIPERが必要とする電源および電線は、バッテリーからの常時電源、イグニッション電源、アクセサリ電源およびセルスターターのスターター線です。キースイッチのコネクタ部にはこれらの電源が供給された電線が集まっており、コネクタから簡単に分岐させることが出来ます。

簡単に分岐させるといっても、電線の被膜を剥いで電線同士を接続しなければなりません。しかもコネクタ部の電線は短く、2、3回電線の皮膜剥きに失敗すれば取り返しがつかないことになります。

そこで、電線の皮膜剥きに失敗しても最小限の出費で済むようにキースイッチのコネクタにターボタイマー用のハーネスをはさむことにしました。

もし電線の切断や皮むきに失敗しても、ターボタイマー用のハーネス代だけで済みますから思い切って電線の加工をすることができます。ハーネスはカーショップなどで1500〜2000円程度で売られています。ハイラックスサーフに対応しているか、年式や形式は大丈夫かよく確認してから購入して下さい。

ターボタイマー用ハーネスの加工配線図

ハイラックスサーフのキースイッチには8本の電線がつながれています。

上記図のコネクタ間の電線を上より

  • 黒色 アース線
  • 黒色 アース線
  • 黄緑色 不明
  • 水色 不明
  • ピンク色 アクセサリ電源
  • 黄色 イグニッション電源
  • 赤色 バッテリーからの常時電源
  • 青色 セルスターターのスターター線

※上記図の各電線の色は製図上の都合により、実際のハイラックスサーフの当該部分の色とは一致していません。電線の色は違います!!

それでは上記図に従い、ハーネスを加工します。

まず、どの線に何の電源が通っているかを調べる必要があります。トヨタのディーラーに行ってキースイッチ周辺の電気配線図をコピーしてもらうか、ヤフオクなどでハイラックスサーフの電気配線図を手に入れて下さい。

ちなみに管理人は電気配線図は持っていません。テスターを片手にキースイッチの電線が何に対応しているのか1個1個調べました。

オークションでは、電気配線図は高値で売買されますから手に入れるのは難しいかもしれません。テスターを買ったほうが安く上がりますよ!

テスターで何の電線かを調べるには、黒色(マイナス)のテスター棒を車体の金属部分に、赤色(プラス)のテスター棒を調べたい電線の導体部分(コネクターの端子部)に当てます。ハイラックスサーフ(クルマ)のバッテリは直流12Vですから、テスターのセレクトスイッチは直流電圧の12Vより大きいレンジにセットします。

それからキースイッチにサーフのキーを差込み、キースイッチがどの位置でテスターが反応するか(電圧が0Vなのか、12Vなのか?)調べます。

  • キースイッチがOFFの位置にあるとき12Vの電圧が印加 常時電源
  • キースイッチがACCの位置にあるとき12Vの電圧が印加 アクセサリ線
  • キースイッチが ONの位置にあるとき12Vの電圧が印加 イグニッション線
  • セルスターターが回転中のみ12Vの電圧が印加 セルスターター線
  • 抵抗を測定したときに0オーム アース線

ちなみにアース線及びスターター線は他の電線より一回り大きい!

何の電線か分かったら、上記配線図に従ってターボタイマー用のハーネスからVIPER用の各電源を分岐させます。分岐させた電線の末端にはギボシ端子を取り付けて下さい。電線の分岐部分には念のため半田付けすることをオススメします。

スターターキルリレーはスターター線を切断し、その間にリレーの接点側を接続します。スターター線にはセルスターター始動時に大電流が流れます。接続が不十分ですとジュール熱が発生し発熱や火災の原因となりますから必ず接続部を半田付けして下さい。

(VIPER 付属品の設置 スターターキルリレー編 終わり)

今度は、スターターキルリレーを取り付けます。スターターキルリレーは、VIPERセキュリティー装置が動作中は、不正に入手したクルマのキーでエンジンを始動できないようにセルスタータへの電源供給を強制的に遮断してしまう開閉器です。

スターターキルリレーは、スターター線に取り付けなければなりません。幸いにもスターター線はキースイッチを通っていますから、そこにスターターキルリレーを取り付けることにします。

キースイッチには、バッテリーからの常時電源やイグニッション電源、アクセサリ電源なども通っていますから、ついでにそこから必要な電源を取ってしまいましょう!

キースイッチにアクセスするためには、運転席下部のパネルを外さなくてはなりません。

パネルの外し方 1

まず、給油口とボンネットの開閉レバーを外します。開閉レバーはネジ2本で固定されていますからプラスドライバで緩めて下さい。ネジが取れると開閉レバーをひっくり返すような感じで外してください。

次に、パネルの右下を留めているボルトを緩めます。
ちょっと奥まった場所にありますからラチェットレンチやロングソケットレンチなどがあると便利です。

ボルトが取れると残りのパネルを留めているネジ3本をプラスドライバーで緩めて下さい。

パネルの外し方 2

ネジが取れると、パネルを両手で持って斜め上方に持ち上げる感じでパネルを外します。パネルには、バックウィンドウ用のスイッチや、アイドリングアップ用のスイッチが付いていますので、スイッチのコネクタ部のツメを押してコネクタを引き抜いて下さい。

パネルについているスイッチのコネクタはどれも形状が違うため間違えて差し込んでしまう心配がありませんので、特にどのスイッチのコネクタなのかは覚える必要はありません。

キースイッチのコネクタ

これが、キースイッチのコネクタです。(見せたくない配線も通っていますので写真の一部を加工しています。)

次回は、このキースイッチのコネクタ部からさまざまな電線を分岐させてスターターキルリレーやVIPER本体などに分岐させたいと思います。

バッテリーの端子を外しましたか?

それでは、これからVIPERセキュリティー装置を取り付けます。取り付ける順番は、警報装置(サイレン)やアンテナ、ショックセンサーなどの付属品を最初に取り付けてVIPER本体を最後に取り付けます。

今回は警報装置(サイレン)の取り付けです。警報装置(サイレン)の取り付け場所は簡単には警報装置をはずせない場所が良いでしょう。

管理人が警報装置を取り付けた場所は詳しくはいえませんが、エンジンルーム内の車体のボルトを1箇所緩めてステンレス製のL字型金具を取り付け、その金具に警報装置を取り付けました。

念のため、ディーゼルエンジンの振動で警報装置の寿命が短くなってはいけないので、車体とL字型金具の間には防振ゴムを挟みこんでいます。

警報装置の取り付けが完了したら、エンジンルーム内の警報装置から車内のVIPERを設置する場所まで警報装置の出力線を引っ張ります。出力線が切断されたら警報装置はなり続けることが出来ませんので(電池内蔵のタイプもある)、エンジンルーム内を上から覗き込んでも出力線が見えないように通してください。

既設の電線を束ねているビニールテープを一旦外して、出力線と一緒に巻きなおすと発見はさらに難しくなります。

エンジンルーム内から車内への出力線の引き込みは運転席側にある既設の貫通口からできます。(下記写真参照)

エンジンルーム内から車内に電線を通すための貫通口が助手席側にあるらしいのですが、詳しい場所はわかりません。
セキュリティー装置の警報装置(サイレン)設置

細い針金を呼び線代わりに使うといいでしょう!

(警報装置(サイレン)の設置編 終わり)